診察室の窓から


by italofran55
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酒の神様と共時性

12年ぶりくらいかな香港に行った。ほとんど覚えていないがその発展ぶりに驚く
イギリス人が造った街だけありシンガポールと同じで土地は狭いが空間は横に縦に広く雄大な街が広がる
日本も見習ったらどうだろう 土地はもはや余っているのだし
香港人は特に女性に目がいくのだが手足が長く日本人より一回り大きくがたいがいい
オリンピックでいい成績を上げる飲む宜なるかな
それは豊かな食生活からも来ているのだろうと思われる。
中華料理、特に古典的でないnouvell cuisine chinoise の素晴らしさと行ったらなかった
素材や味付けのの多様性 デザートの豊富さ まさに何百年にわたるコスモポリタンとしての香港の技量が料理の天才とおもわれる中国人の素質と相まって花開いたのではないだろうか
無数にある中国料理 飲茶の店は旧正月を祝う無数の中国系家族でいっぱいであった
そして日本に帰国してなんと淡泊な食生活かと物足りなく思えるようになってしまったほどだ

王子飯店という新しめの店で飲茶を食べハウスワインを飲む 素晴らしくあっている若いメルローだ素晴らしい相性だ
日本に帰って楽天で注文するとなんとわたしの小さな頃育ったどいなかのワインショップから翌日届く 便利な世界になったと実感
今日ワイン好きの患者さんといつものコスパワインの話をしてこれおいしいよというと
何万種類の中のひとつ
それいつも飲んでいますよとのこと

また最近シングルモルトも少しなめるのも美味しいなと思い
別の酒好きの患者さんになにが美味しいのときくと
そうですね ラフロイグなんかいいですね
うんそれはいいと思って土屋守のシングルモルト大全で開いていたページだったな 何百種類のなかのひとつ

酒の神様はお見通しだなと思った次第
こちらがいいと思ったお酒を先回りして1日2回も当てられてしまったc0156217_22501027.jpgc0156217_22492766.jpg
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# by italofran55 | 2013-02-16 22:50 | 趣味

治りにくいうつ病とは?

うつ病は心の風邪ですというキャッチフレーズに対して
一部の精神科医より批判が出てきて それはリューマチににているとか
パーキンソンにたとえてとか 糖尿病にたとえてとうのこともでてきている

たしかに遺伝的なものから生活習慣病まで、重度で死に至ってしまうものから簡単に治りそうなものまで
多彩な症状群であろうと思われる

治りにくいとすればどんな要素があるのだろう

若年発症

家族に同様の精神疾患がいる または 代謝疾患を持っている一群の家族

性格的傾向 情緒不安定型 回避型 発揚型 非社交的性向

けい躁期の時期がある

お酒、たばこなど依存傾向がある

いろいろに興味がなく単調な生活を送っている 趣味がない

家族や職場などにおいて人間関係のトラブルを抱えている

身体的愁訴が多く、またそれ自体の移行、消退が頻繁

急によくなったり 逆に悪くなったりする

何回も繰り返す

などがあげられると思われる

シャルルドゴール空港そばのシャンティイ城
横方向の伸びやかさがたとえようもなくエレガントである

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# by italofran55 | 2012-10-11 11:40 | 医学
c0156217_20261180.jpg感情障害ーうつ病やそううつー双極性障害は最近何年かの
精神科外来の主要なトピックである

NHKは何年か前
SSRIをうつを治す夢の薬として紹介していたが
何ヶ月か前 あなたはうつではないかもしれないという特集で
抗うつ薬を大量に使われているがそれは診断の違いで
うつ病がじつは双極性障害であり
抗うつ薬をやめて気分安定薬を使用すれば
きれいに治るという番組をつくっていた。

われわれからみればうつ病はきれいに治る可能性はあるが
双極性障害はきわめて完治の少ない障害であるので
一番大事な結論を意図的に出していないと思われた。
写真は10年ぶりに行ってみた白馬の紅葉
蕎麦掻きを食べた蕎麦屋や
bas-breauという広大な森の中にあったフレンチのオーベルニュがまだあった
そのご主人はもちろんわたしのことは覚えていなかった(笑)
つづくc0156217_2020824.jpg
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# by italofran55 | 2012-10-06 20:22 | 医学
このところ 夢が多い 眠りは深いのだが 朝はおきにくい
暑さでまいっている面もあるのだろう

明け方の夢はこんなふうだった
郷里の親しいおじさん達と出会って
近くを散策していた

それがなぜか諏訪湖の上の方だ
すこし歩くかc0156217_12114351.jpgないと諏訪湖は見えない

歩いているとちょっと広いところに
厩舎みたいのがみえて
皆で入っていった

そこは捨てられた動物の安楽死のための保健所の施設だった
動物たちは平穏な顔をしているが 希望というものは見えなかった

そのなかに黄色いひよこのようなちいさな鳥の子供がいて
しきりに羽ばたいていた
しかもよく八ヶ岳にいるやまねというような小さな動物を
背中に背負っていた

飛べるはずはないだろうとみていると
少し羽が生えて重そうに飛び立ち始めた

どこへいったのかその後はわからない
落ちたのだろうか

わたしは中庭でもう殺処分にあうだろう
凶暴そうな犬に対面していた
突然わたしのほうに向かって突進してきた
少し怖かったが
鎖につながれていて私は無事であった
わたしはその犬の行く末になんの同情も感じなかった

わたしはいつものくせで
その動物の写真を撮ろうとしていた

少し時間が経って
辺りを見回すと
知り合いの郷里のおじさん達は
先に行ってしまったのか
誰もいないのだった

わたしはその殺処分のための厩舎をでた
山の辺の郊外の街がひろがっていた

自分で思うにとても単純な夢だ
もっと荒唐無稽な夢を見ることがあるが
おきて1時間くらいすると忘れてしまうので
書いてみた

人間の記憶はコンピューター科学で言えば
とくに画像関係で言えば圧縮というメカニズムを採っていると言われる

画像全部ではなく普遍的な概念で構成されたなかに
特徴的な点を読み取り、または書き込み
あとで一般的な概念の上に特徴を上書きして
読み出しているというものだ

読み出すときに障害があれば
間違えや健忘が出現する

記憶物質があると言うより
ソフトとして記憶が保持されているというのである

夢はその圧縮が極端なかたちで現れていると言っていいかもしれない
その意味では今回の夢は余り荒唐無稽ではない

半分覚醒していたのかもしれない
いまの日本が置かれている環境を
無意識のうちに投影しているのかもしれない
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# by italofran55 | 2012-08-12 12:09 | 社会ねた
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写真はプロの写真家 テニス仲間の大塚佳男氏の作品

このところ 芸能人夫妻の離婚訴訟がけっこう報道されている

やじうま精神科医としてはさっそくそうなんだなーと分析してみよう

夫は顔を見るのもいやだといい 妻は骨を看取り合う仲になりたいといい
結婚がうまくいくだろうといい しかし 夫婦げんか中の音声を秘密に録音してインターネットに流してしまっている

別れたい夫にとっては余計に不信感が増し、ストレス度が最高に高まる言動のように思える

妻がわは どうも夫側の言い分からするとけっこう依存性が強い人のように思える
しかしこの依存というものはけっこうくせ者で攻撃性が裏に潜んでいることがある

依存ー攻撃性 受動ー攻撃性ともいえる
現在 夫はこの愛情を装った攻撃性に大いに悩まされているようにみえる

夫の父は有名な俳優でキャスターだった
アルコール依存を表明していたが、典型的なものではなく
根本に双極性障害があるとおもわれる

夫が酒と睡眠薬がないと眠れないと言うことは
興奮を抑えるために行っていると思われるが
余り賢明なこととは思われない

もう一つは美しい女優で賢婦人であった母の影響下から脱していないように見える
夫は母への依存から妻への依存の移行に失敗した

それはおそらく妻の側も依存したい性向が強かったからと思われる
妻の側がかなり受け入れるタイプであったら
ここまでこじれなかっただろう

問題は妻がこの訴訟というものにある種の攻撃性の対象を見つけているように見えることである
彼女の母は自殺しているそうである

この訴訟はいつか終わる 早く終わることを願うが
そのとき対象を失った彼女の精神状態が
もっと不安定化することは容易に予測できる
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# by italofran55 | 2012-06-03 10:43 | 社会ねた