診察室の窓から


by italofran55
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タイムマシーンに乗って

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(写真は ドイツとスイスの国境にあるボーデン湖ー境湖 の町リンダウにあるバイエルン国のつくった港)

何十年も前、私は田舎にある由緒深き本陣の息子の家に遊びに行った。

私たちは、若く、世間知らずで、夢に満ちていた。

本陣の別邸に彼の勉強部屋があり

夜になると谷の入り口の深い漆黒の闇に覆われたその部屋の中で
将来のことや、おそらく現在への不満や、どこかへ出発しようということを
語り合っていたのだ。

私たちはどこかにたどりついたのだろうか

それから何十年もたって、久しぶりでその友と谷を訪れることになった。

人生にはいろいろ決定的な選択の時や、突破の時がある
それにより、あらぬ方向に人生は進み始める

そのころのわたしね とふと考えてみる

何十年も前の私に、今の私はいろいろと話してみたい
しかし、突然現れた不思議な中年のおっさんのいうことに

若く自信に満ち、エネルギーでいっぱいの青年は
おそらく耳を貸さないことだろう。

そう わたしは不遜で自分自身のことしか信じていなかったのだから

そうだった、わたしは君にお説教はやめよう

そして
君はがんばったのだと
そのとき君は君で一生懸命だったのだと伝えよう。


あと何十日かで
わたしは、あの谷の入り口を訪れる
わたしはあの青年に会うことができるのだろうか

あの青年に会いたい
いやわたしはきっとあの青年にあえるに相違ない。
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by italofran55 | 2011-10-26 22:26 | 旅行
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世の中には、恵まれた人がいるものだなと何年か前に思った、親が財界人、東大法学部、かっこいい、名前もいい、できれば生まれ変わりたい・・・
だが 最近100億の借金をギャンブルでこさえてしまったというではないか。
絶頂の人がまろびこけるというのを、日本人はよくみる。
ホテルチェーンのオーナーもそうだった 一時期は彼に関する経済本さえ出ていたのだが
じつは、経営を知りませんでしたとの言にずっこけたし
まえの首相も期待したのだが、原発輸出から反原発になるに及んで市民派の看板の利用か
などと思わせてくれた。

ところで放蕩息子の父は、学生の頃から彼を甘やかし、お金、銀座、人脈、と親のできるものは何でも与えたようである。つまり、じぶんがしたい、よいと思うことを全部やらせた。

ここまでやると、父親と男の子の価値観はほとんど一体である。

君の欲望は実は君のものでなく、だれかのものだ
ひとは欲望を自分のものだと思い込んでいる

という、フランスの分析学派のだれかがいっていたようなことになる

彼の欲望は父の欲望だったかもしれない
実は3代目なので祖父の欲望だったかもしれない

突然その人だけに現れたような欲望も
集団的無意識から発生したものかもしれない

わたしが10年ぶりくらいで訪れたミュンヘン郊外に
有名なルートヴィヒ2世の奇妙な城がいくつか点在する
かれはその三つの城を造った放蕩ものということで
おそらく宮廷の誰かの命令でstarnbergerseeにて殺されている

私が推測するにその後摂政についた叔父のルイトポルトの命令と思われるのだが。

しかし、1100年頃からバイエルンをおさめているヴィッテルスバッハ家には
建築放蕩の血が流れている

ミュンヘンをギリシア風なのかローマ風のキッチュな町に仕上げたのは
祖父だし
ニンフェンブルク城ー日本風にいうと妖精城 すてきですね
をつくり、数え切れない愛人の肖像画をかざり
郊外にやはり、シュロスハイム城というルーブルみたいな宮殿を造り
100km北に ヴァルハラという古代からのドイツの英雄を飾る宮殿を建てたのは
父上である。
ルードヴィヒ2世よりよほどお金を使っていると思われるが。
彼だけは、その非政治的な性格や、精神的なことを理由に
宮廷から追放されてしまうのである。
彼の建築への欲望にやはり血を感じてしまう

比べるのも失礼だが
子供は父の価値を全面的に受け入れることで
父との闘争をしないで済んでしまう

闘争のちからは父以外の方向に向き
そして、どこかで果てしない闘争に
頭を突っ込み始めるのかもしれない

父は子供の反乱を受けなかった代わりに
もっと大きな代償を得てしまうことになる。

写真は ミュンヘン郊外に無数に点在する湖 seeといいますが
そのなかで、tegernseeという比較的小さくて美しいリゾート
そして有名な hotel bayernです
町中に泊まるより断然安いです。
平日なのに普通のレベルのリゾートの客と車でいっぱいです。
ちなみに平日のミュンヘンのデパートも人でいっぱいです。
普通の人が、時間と安い物価のおかげで自由に遊んでいます。
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by italofran55 | 2011-10-19 23:16 | 社会ねた