診察室の窓から


by italofran55
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この歌の題名が ふと寿司やで日本酒を飲んでいて浮かんだ
岡林信康というフォークロックの人の歌だっけ?
いまは京都の郊外でらんちゅうをかっているという
私はらんちゅうの飼育には失敗した
吉田拓郎とは対照的な油の抜けた人かもしれない

精神科の外来は
特につらいしごとではないが、精神労働という点では
お坊さん以上だろう

9時から8時半すぎか
もうそろそろ12時間以上の精神労働はやめて
細く長くいこうと思うのだが
しごとは減らないなー

比較にはならないが
東大闘争で東大精神科の教授を辞めた
偉大な精神科医 台元教授は90台なかばで
まだ埼玉で娘さんのクリニックで診察をしておられるらしい

慶応のときの精神科のやはり慶応の3秀才といわれた元教授も
友達の青山のクリニックで診察しておられる
あまりに若く見えるのでハワイに入国するときに疑われたらしい
頭脳をどう動かすかが
いろんな薬の話より
豊かな老後の鍵を握っているのだろう

今日は三茶で昼まで診察して
近くにランチをしに出かける

多彩なランチがあるので
食いしん坊には天国か

いや人形町あたりに開業したほうがよかったかもしれない
これからでも遅くはないか

今日は近くの 武 という日本蕎麦屋でてんせいろだ
そのあと、ぶらーと散歩していると

前回もんでもらった、整体の店が500円引きの圏をくれたので
やってもらった、わたししかお客さんはいない

サービスだったのか思わず寝てしまって
起きたら
時間をはるかに超えていて

あせって診察に戻る

診察後6時半より
ある区役所で単身老人はその後どうなるのかの研究会
日本全体が老齢化し、単身化している現実に
少し驚く
老ー老介護はあたりまえ 軽い認知症に介護してもらう 認ー認介護などもあるという
介護職の人達の消耗は早く
求人も大変そうであり
健保組合の予算の4割は老人関連に割かれてしまい
地方自治体の国保も危ういものであろう
早晩、危機が訪れるのではないかとも思える

ただいろんな職種の人たちが
献身的に問題を解決しようという姿勢に感銘を受ける
特別養護老人ホーム、老健、地域包括支援センター 保健センター
区の総務、財務、福祉事業団、成年後見に関係する権利擁護関連
弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士、介護福祉士、看護師、医師
などまさにさまざまである
この人たちがいて日本は救われる
地の塩がいて深いところで世の中が動いている

一律にすべてをカットして自治体を黒字して
子供、教育、老人など弱いものにしわ寄せが行く
それが賞賛されることには抵抗があるな

人気取りのマスコミで名を売った首長とやらにだまされないようにしたい





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by italofran55 | 2009-07-30 22:18
抗うつ薬に対する誤解が一人歩きする

誤解はつねに間違った方向と美化をまとう

ここでは パキシルのことを
街医者レベルで考えてみよう

私はとくにこの薬を特別使用してはいない
患者さんに一番よいと思う薬を選択するあたりまえの
医薬分業の開業医である

アエラというわたしのひいきの雑誌に
攻撃性が惹起されるといういくつかの記事があったので
そりゃーないだろう
と考証してみた

わたしはこうみえてある医師会の精神科部会
ではなしがでて

ここに出ている症例は

パキシルというか SSRIのせいではなく
診断間違いなのではないかという
大学の超学問派の先輩のご託宣をえて
やっぱりなーと思ったのである

1パキシルを投与されていて何度も妻を殺しそうになった
 くすりのせいである、双極性障害だったのにという症例

 はたして単純な双極性障害だったのだろうか
 双極性障害だったとしたら
 薬物の結果というより
 治療行為にひとつの薬物に頼りすぎた治療者の問題であろう

 他山の医師としたい 

2ある飛行中の機長が、結果的に刺殺されてしまった事件
 で抗うつ薬をのんでいた、とある
 この犯人はある精神病レベルの障害であったということが定説である
 すると、これは抗うつ薬のせいというより
 しかるべき治療をしていなかった医師の裁量違いの可能性が高い

 これも他山の医師としましょう

3ルボックスを投与されていたアメリカの16歳の少年
 極端な攻撃性が出て大変危険な状態になったという
 ルボックスを減らしても?減らしても?収まらなかったという
 これもくすりのせいなんだろうか
 診断がちがう少年にたんに
 その症状に効かない薬を処方していただけではないだろうか
 少年にたとえ、うつ病という診断をつけたとしてだがー
 私は少年に単純にうつの診断は怖くてつけられないが
 
 

大きな間違いと思うのは
抗うつ薬を気分を持ち上げる薬と勘違いしていることではないだろうか

ある意味でこのくすりは
疲れて枯渇した脳内の神経伝達物質を増やそうとし
結果的に脳を休ませようとする薬なのだし

そういう意味では安定を図ろうとするようにしか使えないはずであるが
持ち上げようとして
功をあせることがある

病的人間的表現を抗うつ薬だけで
左右しようとする単純な行為を医療と思い込む
ことも精神科医が薬物を過信しすぎる感じがする

そして都合の悪いことを
人は
簡単な原因ーたとえばSSRIーに求めてしまいがちだ

これはうつ病というだという誤解に
抗うつ薬を大量投与してしまった
悲しい例がおおいようにおもえる

うつ病と誤解したい
患者さんと
医師がいる
気をつけたいものである
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by italofran55 | 2009-07-23 22:49 | 医学

都会にかえると緑が

週末に八ヶ岳の麓の大別荘に滞在す

旧友は大成功したが、

むかし,彼はほとんど金がなくても
新橋の地下で住み込みの管理人をして
われら悪童をもてなしてくれた

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c0156217_21543035.jpgそのころのままに
まめで バーベキューでは
これ食えと あれ食えと
相変わらず
いいお母さんタイプであった

営業で成功するわな

ロフトで卓球をして、遠くに
出窓から白樺と青い空と
見知らぬ山が見える   至福の時間だ

東京に帰ってくると
あの懐かしい緑の中に
また還りたいと
憧れのように思ってしまうなc0156217_22131188.jpg
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by italofran55 | 2009-07-21 21:54 | 旅行
ここ何年かの
わたしのパワースポットといえば

いくつか条件があって
今は人さみしいが
かつては人のいきかいがあったところだ

いまは
新幹線で佐久平を降りたあたりの小さな町から
八千穂、八ヶ岳高原までにある

佐久市は、かなりローカルな話題で行けば
もともとはなかった市で 岩村田、野沢、臼田、望月 という小さな町が合併してできたところだ

そこの望月がわたしのスポットである
なぜかといわれてもわからないが

旧中仙道の宿場町で、峡といった地形の属するところに
もはや人気のない町が存在する

佐久平の端に位置し、盆地の平らから川が狭く切り立った谷に流れ込むところに
ある

西暦600年以前は、おそらく軍需産業の一大産地であった
すなわち軍馬を生産していた
ここらへんが信濃の中心であったという説さえあるし

紀元前は日本は高原国家であったという人もいる
そこがいまは人気なく蓼科に抜ける山間道路の起点となっている

そこにいくとさみしいところなのに
なにか気とか気の流れといったものを感じるのだ

わたしの患者さんに一人やはりここをスポットとしている人がいて
診察の合間にひそかにそのスポットの情報を交換している

次回はユーミンのpower spotにつづく
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by italofran55 | 2009-07-17 00:14 | 旅行

うつ病の過去視、未来視

うつ病の重症例には
過去への悔恨と、そうでなければいまはちがうのに といった 仮定の時制が含まれるが基本的には不可能である 
過去における、ある事件による現在の時間空間の狭隘化ともいえる

未来視においては、過去から現在への時空の狭隘化がますますひどくなるという
仮定がやはりはいっている

時空が極端に狭まればひとは死を選んでしまうだろう
狭いところからどこか広いところを目指して

過去から現在への記憶の流れは、実は一定でなく
空間はゆがんでおり、記憶の波の速度は、事件の重量に影響を受け
あるときはその質量の巨大なところでは
曲がり、速度を変えて現在の事象に至る

どこかで聞いたことありませんか?
そうです、相対性理論です

人の記憶ー精神症状にも相対性理論に似た
構造があるのかもしれません

ところで、過去の悔恨、未来への絶望の記述は
昔のえらい精神病理学者の書いたうつの本には
たいがいでてきますが

げんざいのうつの患者さんたちは
そこまでのことは訴えません

うつの構造がアノミー化していると誰か言ってました

情報社会、人の階層構造の崩れー家庭内においても
またすべての情報をも相対化し消費化する社会
価値観の相対化した社会において

経験が固有の強さを持たなくなり、均質化してきたせいではないでしょうか

情報化社会の主人公としては殿様化し
消費社会においてはトレンドのドレイと化す現代の私たちは

悩みも結構矮小化してきているかもしれません

周りの人間関係、いじめ、しかと、不全感
そこには壮大な物語が消えてしまったのです

もちろん教科書的な重症の方もたまにはいらっしゃいますが
うつでないこともままあります

むかしは分裂病ー統合失調症の妄想も壮大でしたが
そちらのほうも、アモルファス化、低エネルギー化しているようです

強い構造が一見消えた、次の世代には
どんな病像が待っているのでしょうか・
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by italofran55 | 2009-07-09 07:15 | 医学

安酒をいっぱい

dietは順調です。

エアロバイク、1っ食は低カロリー、接待やパーティにでない、酒は牛乳に置き換える
テニス仲間がたのしい、

などが重なったからだろうか?
体調も、頭脳のメタボもすこぶるよい

ところが、やはり、ストレスに弱いんだなー

昨日、6時ころには仕事が終わり、
ピザと赤ワイン一杯か ジムに行こうか
渋谷のウィンザーにテニスシューズ見に行こうかと
週なかばでストレス発散を考えていたら

朝から丸一日の診察の後に
急に代診を頼まれたのである
そこで、まず夜の診察に備えて
近くの安中華料理屋で定食を食べ

2時間診察して帰宅すると
思わず一杯やりたくなり

絶妙においしい甘さ控えめの貴腐ワインを一杯
ビール一缶、おせんべい、チョコレート
と次第にエスカレートしたのであった

思わぬストレスに
1日のdiet-planはあえなく沈没し

いい気持ちではあるが
罪悪感を持って寝たのであった

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by italofran55 | 2009-07-02 21:46