診察室の窓から


by italofran55
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働き蜂はどこに行った?

去年、アメリカや日本で、受粉のために働く蜜蜂がいなくなったというニュースがあった

食物に関することのためかなり深刻な問題のような気がしたが
環境汚染説、電磁波説などがあった

ある書評で、アメリカの受粉は、かなり工業化、管理化されており、広大な単一農場のために、大量の蜜蜂を
トラックであちこちに運んだりしているとのことで、それに耐えられなくなった働き蜂が死んだか逃走したかという話らしい 
人間の男もみをつまされるような話である

日本の場合は、多様化した昆虫がいるのでそう心配したことではないという話であったが
最近NHKで、日本に蜜蜂がいなくなったという放送の中で
農薬汚染、だにー結局免疫低下による汚染か 女王蜂の輸入減少などをあげていた

アメリカの農業は、遺伝子操作による単一食物の増大という方向をとるので
昆虫類も大変だろう

蜜蜂にとって人間の文明は災害以外のなにものでもないだろう
文明がなければ多種多様な自然から密を集めていたに違いない

大量に狭いところで飼われ、感染し、大量にうめころされたウズラにとっても
災害以上の何かだーウズラに生まれ変わりたくない

スーザン・ソンタグという、アメリカ白人の良心的な評論家は
西欧文明ー白人は 結局世界にとってがん細胞だろうと述べている

それほど強い感染力と不屈の生命力をもっているというのである
アフリカのひとは西欧社会がなければ、
もっと、限定された形での部族抗争をしていたに過ぎないだろう

ヨーロッパでできあがった近代資本主義と対抗しようとした反転した形での失敗した社会主義は

弱い人間にとっては災害であった
現代も社会は恐るべきことに逆にジャングル化し、弱肉強食化しようとしている

新しい思想が必要となるだろう、
我ら現代の常識から発し
常識を越えた思想が

東大経済学の教授ー吉川洋は
資本主義経済はまたより大きなバブルを生み出し、またより大きく破裂すると予言している
そのたびに大多数の人は経済的災害ーそれは全人間的災害であるかもしれない
を被るのではないか

人間の知恵が、また試されている


そんなことを考えさせる蜜蜂の大量死であった

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by italofran55 | 2009-03-25 21:32 | 社会ねた

徳川家康の何代目?

地域の老人会に講演してくれとのことで あまり医学的な話をしても

面白くないし、理解できない場合もあるかなと思い

遺伝子中心の話をしてみた

例として、子孫や、子供には、自分の遺伝形質がどのくらい伝わるか
計算してみたのだ

子供には半分、孫には4分の1-4人の祖父母がいる
だんだん、薄くなりますよね

徳川家康の10代目の子孫には2の10乗ですから
2048分の一
20代目には
2097152分の一 ほとんど他人ですね
でも顔つきが肖像画に似ている場合が多いのはなぜだろう

26代目になると
1億3000万人分の一となります
ですから
徳川家康の子孫だと主張する人と
僕が、家康の親戚であるという遺伝形質の濃さを比べるとどっちが濃いのかな
なんて話になるのではないかな

もちろん、その途中で親戚関連と結婚している可能性もありますから

藤原氏は親族結婚を繰り返し
遺伝的には大変弱くなってしまったという話も聞きますね

現在の徳川家宗家の当主は
こんかいベトナムの方と結婚するらしいと

久しぶりにランチでうなぎを食べたお店の
スポーツ新聞にのっておりました

遺伝子が多様化することは
いいことなんです

別の話ですが
貴種流離譚というものがありまして
自分と同じようなものに出会うということも
遺伝子的にはあるんですね

また seven sisters といって
ヨーロッパの血脈をたどっていくと
7人の女性に行き着くそうです

このなかで婚姻が繰り返されていればー事実そうなったわけですし
小さな部族の発展期には近親での婚姻ばかりだったでしょう

同じ遺伝子に会う可能性もあるのでしょうね
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by italofran55 | 2009-03-19 13:33 | 医学

不機嫌ー怒りっぽい人

ずっと機嫌が悪いとか おこりっぽい とかは

じつは重大な精神科の治療対象となる症状である

この症状は、人間関係が破綻したり、持続しないため
時間を追うごとに、社会適応能力が落ちてしまいがちであるから
深刻である

病名からいえば
統合失調症ーとくに初期の未治療のもに多く、治療に成功すると逆にいい子になったりする
統合失調症と診断されていないが、この圏内の人も多い

双極性障害ーいわゆる躁うつ病のそう期、また双極性障害Ⅱ型といわれるもの
気分変調性障害ー人生のほとんどの期間に疲れと抑うつを感じ、楽しいことがなく、不平と不満のうちに人生を送ってしまう

情緒不安定型パーソナリティ障害、機嫌わるいことも多いが、急に良くなったりもする
そのほか、自己愛型、分裂病質型、反社会性型も入るかもしれない
会社の上司でやたらに怒りっぽい人も
あるタイプのパーソナリティ障害だったり、うつ病圏、アルコール関連障害であることもあるだろう

また脳の器質性に近いものとしては

脳動脈硬化にともなう認知症、アルツハイマー型痴呆、てんかん
などもそういう時期があるだろう

自分で気がつかない場合でも
頻繁に職場や、医者をかえてしまったりしているひとは
この症状からきている場合が多いかもしれない

人間関係は相手が心の広い人でない限り
軋轢の多いものである
マイナスのときも必ずあると知って
対処すると良い

また、あまりに怒りっぽい場合は
精神科にかかることも良いだろう

私の場合、周りには心の広い人が多い(笑)


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by italofran55 | 2009-03-14 18:01 | 医学

いらっしゃいませー

コンビニで買い物をすると

いらっしゃいませー という音の流れに

一瞬感慨を持つ、
そのどこからか 空気の抜けた音感が

おかしいか、へんなのか、ここちよい

おそらく、たくさんのお客さん相手に
マニュアルがあって、いわなくてはならないのだ

し しかしである
そこからが、彼女たちの賢いところである

誰も空気の抜けた言い方を教えてはいないだろう、まさか

あのいいかたが、ひょっとすると
心をこめた言い方を無数とするときに比べて

無意識にストレスをさけうる方法なのかな

そうかんがえると

あの イラッシャイマセー は、ちょっと深い意味があって

そして、このごろの空気の抜けたような
若い人の口調にも
そうしたかくれた、または疲れたメッセージがあるのかもしれない

ちなみに わたし

おだいじに は気持ちをこめております
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by italofran55 | 2009-03-11 20:14 | 社会ねた

素敵なテニスの人たち

今晩は、prop という、白金と五反田の中間にある、おしゃれな自転車やさんのownerである

フランス狂いの人たちだけで作るテニス愛好会のdinnerにいってきました

奥様が青山で料理教室をやっていらっしゃる場所です

そこで、なんと、このへたくそplayerのわたしを会員にしていただきました

みなさん creative系の仕事の人生楽しんでるひとたちです

この会が、大きく育つことを、確信しております

ただいま禁酒3日目のため、ワインは我慢しました

ついでに、もうすこし、うまくなりたいなー
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by italofran55 | 2009-03-10 00:01 | sport
こころはどこにあるかと

わたしたちが考えるとき
それは、反省意識である

意識はふだん意識に対し無自覚であるが
意識を意識することがある

ああだから、心があるんだというときー他人に対しても、自己に対しても
それは自己意識の検証から始まっている

そのときわたしたちは、どちらかといえばpositiveな感情を伴ったある意識状態を思い出す

ともだちをぶん殴ったとか、親に反抗したとか、神にもとる行為をしたとかいうときに
こころがあったとは思わない

家族愛、兄弟愛、友情、親愛の情、宗教感情などのときに
こころがあるとおもうだろう

こうした感情は普遍的なものであるが
その体験は、きわめて個人的、一回的なものである
私たちの身体性、感覚性を経て得られるものであるしかない
想像するにも、原体験がいるのではないだろうか

意識が、原体験を経て得られた感情を反芻するということは
脳科学的にいえば
扁桃ー海馬系を通じて
感情ー長期記憶complexが形成されていなければならない

positiveな感情とは具体的には何を表すのであろうか
陽性感情は、相手に対する肯定の感情である

対象に対する攻撃性が制御され

対象と観察自己とが安定した関係をもつことができる

おそらくそれが、家族や、集団や、社会に通じ形成していく
原則となっている

記憶の元となるー体験時の感情がとても大事となる

怖い感情を伴って記憶されたものは
記憶をよみがえさせるときに
恐怖感を伴うかもしれない

感情ー記憶の装置が正常でないと、

反省意識は成り立たない


生物はどこからして記憶装置を獲得したのであろうか

どこからして感情ー感情装置を獲得したのであろうか
感情は哺乳類にはわれわれは観察することができるが

残念なことに反省する意識は
原始的な生物からしてから発生しているのではないか

脳はきわめて唯物的であるー生物的基礎をもっている
脳の重篤な損傷は心を失わせてしまう

そうした意味でこころは
脳に宿っているのである

しかし、霊性といわれるこころは
脳を借りているのに過ぎないともいえるだろう

きわめて唯物的な基盤の上にありながら

唯心的な方向をもってしまいそうな幻想を持たせるところに
脳ー意識の逆説性がある
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by italofran55 | 2009-03-06 23:39 | 医学