診察室の窓から


by italofran55
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

<   2009年 02月 ( 7 )   > この月の画像一覧

睡眠を規則的にする方法

睡眠障害はあらゆる精神疾患につき物といってもいいでしょう

睡眠が足りない、熟睡できない、
朝起きれない、寝すぎてしまう

睡眠がずれてしまう などありますが

体内時計という小さなアミノ酸からできた時計のようなものがあり
目の奥の脳の中に中枢が

また各臓器に、それに同期する末梢の
体内時計があるという理論が現在の主流です

睡眠を規則的にするには

1 朝や昼に食事を重くして、夕方以降はなるべく食べない

2 週に2回ほど、汗をかく程度の激しい運動を午前中にする

3 ねる前に、あまり高輝度のものを見ない、パソコンやテレビ
  また 照明を暗くする

4 ねる前に、刺激物をとらない、カフェインの入ったもの、暑すぎたり、冷たすぎるもの

5 寝る前に、あまり激しい運動をしない

6 睡眠薬を処方されたら、寝る時間を一定にして
  その1時間前くらいから、暗めのところでゆっくり
  横になり、あまり活動をしないー薬が少量ですみます

7 お酒で寝ようとしない、そのうちに、うつ病の準備性が高まります

8 自分なりの睡眠儀式を作ってみる
  シャワーを浴びたあと、ぬるいお茶を飲み、好きな音楽をかける
  を毎日繰り返すなど

などがあげられます。
不眠の原因はさまざまです
自分の担当の先生に相談してみましょう
c0156217_1811716.jpg

[PR]
by italofran55 | 2009-02-28 18:03 | 医学

フランスで最高のdrive-way

私が行ったフランスのまちで、かなり惹かれるのは
ドルドーニュ地方のカオール
ぺリゴール地方のペリジューかな
ヘンリーー・ミラーもその辺がヨーロッパでも一番惹かれると書いてあった

適当に山の中で、中世の町はほとんど完全に残っていて、

教会の尖塔が、地理的に近いのか、トルコやイスラムの様式に似ているのが
エキゾチックである

瓦はプロバンス風だったりする

カオールからベルジラックへのdrive-wayを今でも時々思い出す

美しい森や、草原の中、自分の車しか走っていないのも
爽快である

その途中に、これまた、私が一番好きな城があるーじっさい、途中も美しい城だらけではある

Chateaux biron である
日本語読みすると、ビホンに近いだろう

幹線からまた離れているので、周囲に人家はほとんどなく
宣伝の類もない

遠くから、流麗、壮大な城が小さく灰色の影を見せたかと思おうと
車で近づくにつれ、次第にその巨大な姿をあらわす

城の中に入り、高台から見渡すと
見渡す限り、庭園のような南アキテーヌの広大な
風景が現出する

人工物は一切見えない
この国はいったい とうめいてしまう

ヴェズレーの教会からの眺めもそうであった
一瞬天上界にいるかの幻想に取り付かれる

ビホン城の一族は十字軍遠征に参加し名を挙げたが
その後宮廷の争いに巻き込まれ滅んだという

フランスの城にはこうしたスケールの大きな物語がついていることが多い
西洋の何千年と続く、大旅行と大戦争のはなしには
とうてい、日本人はついていけないだろう

私の中でこの城は

美翻城として、たまに頭の中によみがえるc0156217_15135374.jpgc0156217_1514741.jpg
c0156217_15184299.jpg

[PR]
by italofran55 | 2009-02-26 15:14 | 旅行

NHKのうつの番組

久しぶりにテニスをして、やっぱからだが動かんねーと思いながら
安い白ワインを飲んでいたところ、

医者仲間から、NHKでうつの番組をやっているからみなよ とか

おふくろから、この番組を見てしっかり勉強しろー との叱咤激励があり

(私が何年精神科医をやっていて、いくつなのか、まったく頭に入っていないようである)
ぼんやりみておりました、先輩が何人か出ておりましたが

悪い予感が当たりましたですね

NHKは何年か前に、SSRIという特効薬ができて、
どうのこうのという番組を確か放送していなかったかなー?

いまになって、薬が多い、効かない、診断が違う はないんでないかい?
抗うつ薬の極量投与について、私もあまり必要ないし、
それを長く続けることは無意味な点もあると思いますが

番組の趣意が、抗うつ薬は必要ないとの印象を与えかねない印象を持ちえます

精神科の症状はただでさえ複雑なんで、投薬的診断をすることもあるし、
立派なうつ病なのに、non-responderといって、反応しない人もある
それは薬がだめなんではなかろうに
どんな権威の医師も診断つきにくい症状があるんですよ、ほんと

イギリスはうつ病の治療を抗うつ薬から転換したというようなことも言ってましたが
イギリスの製薬会社の抗うつ薬の開発意欲はすごいですが
その会社大丈夫かなと思ってしまいます

また7年間通院して直らなかったのに
次の医師ではすぐに治った というのも検証がいるのではないかなー
ふつうのうつ病だったんだろうか?

治療は医師ー患者関係が重要なfactorをしめますね
医師は治そうとする(あまり過度にこの感情が入るのもよくない)
患者は治りたいと願う、
自分は病気であり、医療の保護的環境の下で
60%くらいは、改善の元ができるともいわれています。
そこのことが、薬の話だけですっ飛ばされていますよね

自然に治る時期があり、誰が見てもなおったいうこともありうるのに
7年間付き合った先生のことをぼろくそに言って
魔女狩りさながらの言動でした
 


医学番組は、必ず反対の意見を言う人、専門家を配するべきではないか

かわいそうなのは、NHKという権威を持った番組を見る人たちですね
そのときの番組の色に染まらないよう
こころして、医学番組は見ましょうね

c0156217_223945100.jpg

[PR]
by italofran55 | 2009-02-22 22:36 | 医学

真夏のパースに行く

真冬に、南の真夏の地に避寒するというパターン

冬うつになってより、していましたが
今回は、テニス療法により、冬うつを克服しての、敢行でした。

おふくろは、なんで、わざわざ、40度以上ある、山火事多発地帯に行くのかと
大変心配していましたが、
まさか、そこに参入するほどの、お祭り男ではありません

オーストラリア・パース
今になって思い出すと、楽園ですね
東京で、暖かくなってきた日差しの中で
死後何周年記念になった、バートバカラックの音楽を聴きながら
じどうしゃをゆっくりと走らせていると
あの町の緑豊かな郊外に帰りたくなりますね



オーストラリアは広大な殖民都市を、イギリス人が設計しただけあって
どこの町に行っても、碁盤上の、整然とした住宅街がどこまでも広がっています

ですから、ストリートの名前を覚えていないとどこにいるのかわかりません
それくらい変化はなく、ヨーロッパの、教会と広場を中心に発展した路地が縦横に町を編み上げる様子に比べて、退屈ではありますが

緯度は、南極に近いので植生は、ケアンズや、ブリスベンのように亜熱帯でなく
色の薄い緑のスペクトラムでヨーロッパに似ています
海岸は、きれいな白い砂浜が続き、何もない広大なインド洋が、やはり、エメラルド系のグラデーションと広大な薄紫色の空を見せてくれます

生活は、日本よりはるかに豊かで、数字には表れていませんね

わたしは、豊かさは、衣食住、景観、時間、医療などで計れると思いますが
ほとんどの点で、日本をはるかに凌駕しているのではないでしょうか

日本が、生産を誇る何かは、彼らにとって、アジアの工場地帯が競争で供給してくれる
安い何かに過ぎません
テレビと自動車、電子機器くらいではないかなー
今その産業が、世界でどうなったかは、ご存知のとうりです

オーストラリアに不景気感はまったくありませんでした
農業大国なので、実際は、貿易する必要もないんですね、アメリカも

手足をもがれてしまい、永久にあくせく働かなければ成らなくなったのは
農業や漁業を捨てたどこぞの国ではないかなー

パースは最もほかの、100万都市から離れた100万都市だそうです
ただ、地下資源はものすごいので、お金持ちの州ではあるようです

ショッピングセンターは巨大で、清潔で、スタイリッシュです
たくさんの、いろいろな人種が行き交っています
すし屋と焼き鳥をかねた店もありましたが、やっているのは日本人ではなさそうで
BBQ味でした
豊かさは三軒茶屋のあるスーパーに入って、その差に腰を抜かすくらいでした

それと魅力は、なんといっても、都市や郊外の景観を作っていく、保持していく能力でしょうね
現代日本には、それが決定的に欠如しています

景観という生活の基本財がない、ないどころか、昔のよいものも破壊し続け、
魚の源である、海岸線さえも破壊してしまっていますね
豊かなわけないし、将来えらいことになるでしょう

少女や少年は、ティシャツと短パンで、はだしの子もいました
オーストラリアはザーラやH&Mも根付かず、コーヒーの世界チェーンもきていません
地元のもので満足ですし、けっこう可愛いです
わたしももちろん、ティシャツを何枚か買いました 600円から900円でけっこういいものがありました

ひさしぶりに、この町に生まれたかったなという気持ちを持ちました
ただ、おっさんにとっては、涼しい日もあったが、暑かった
retireした日本家族がけっこうすんでいるそうです

またいきたいけど、
春とかに来る機会が、あるのかなー?



c0156217_14321044.jpg
c0156217_14342868.jpgc0156217_14345017.jpg
[PR]
by italofran55 | 2009-02-20 11:20 | 旅行
情緒不安定なんです
という訴えを聞くと、結構身構えますね

軽くはないんだろうなって 捕らえます
私たち精神科医は

子供のことは詳しくないので
よくわかりませんが

思春期以降とすれば
いろいろな疾患が考えられます
てんかん、パーソナリティ障害、初期統合失調症、摂食障害、

成人期からは、やはり思春期を引き継いで、
パーソナリティ障害、統合失調症、躁うつ病、適応障害、解離性障害
パニック障害 社会不安障害 生理前緊張症候群、PTSD,アルコールを含む薬物依存または後遺症

成人期においては器質性精神症状を含め、
あらゆる可能性が出てきます。

老年期においては、代表的なものは、脳動脈硬化性の疾患、認知症でしょうか

逆を言えば、医師の診断能力が問われるともいえる
怖い、軽くない症状です。
c0156217_2141718.jpg

[PR]
by italofran55 | 2009-02-08 20:53 | 医学
飢餓状態に陥った、バッタの大群は集団行動を取るようになり

セロトニンが増えるという

血中濃度は調べられないので、すりつぶして調べたのであろう
総量として増えていると考えられる

セロトニンの人体の神経での働きについては
不安に関連している、うつに関連しているなどと
いわれているが、
足りないことが原因か、増えたことが結果かは
わかっていない

不安についてもセロトニンを増やす方向で効果を出すという
薬が出たが全く効かなくて、今ほとんど使用している医師はいない

セロトニンは沈静化する方向で、不安には効果がないのではと思われる
うつについても、効果はあるが、焦燥、不安を引き起こすことがある

仮説としては、セロトニンは、行動化することで、不安を消すような働きがあるのではないかということだ

そうすれば、抗うつ作用があり、
なおかつ、全般性不安障害や、パニック障害に聞くという説明にもなるだろう

飢餓に陥ったバッタは、体内でセロトニンを増やし
草原のあらゆる物を食べつくす、焦燥行為のようなものに取り付かれる
そんな想像をさせてくれる
c0156217_2385399.jpg

[PR]
by italofran55 | 2009-02-04 11:07 | 医学

心はどこにあるのか

脳ー中枢神経系に対する研究の発達により

大脳の部分に中枢があるということがわかってきたという-大脳皮質局在論

中枢とは何だろう、そこを刺激すると、末梢のある部分が動いたり
末梢を逆に感じたりする

眠くなったり、おなかが減ったりするというのである

それは中枢を意味しているようで
なにも意味してない様にも思われる

中枢は自発的に、興奮、発火、刺激されているわけではない
どこかからやってくる、刺激に応じて
生理学的に普遍的な動きをしているだけだ

末梢と、中枢神経系、中枢の話は
鉄道と、それを管理する指令センターに喩えられるかもしれない

末端の情報を総合し、指令するの繰り返しであり
情報が、一番集まる、太い節のようなものである


そのシステムを動かす、意思をもった人がいなければ
人のまったくいない未来の無人都市と変わりない
システムを動かす意味がなければ
システムは結局動かないのである

中枢の中に心はなく、意味も存在しない
逆に、心こそが、システムを動かしている何かで
システムの中にはない

心を解明するのに、ゲシュタルト心理学が必要であろうと
どこかで、教えてくれたのはある、有名な総合病院の精神科の部長であるが

こころは、ある全体性をもってしか捉えられないだろう

中枢をおいかけても

私たちは、
とっても高等なこころというやつに
c0156217_034523.jpg

ここまでおいでと

からかわれるだけだろう
[PR]
by italofran55 | 2009-02-01 00:34 | 医学