診察室の窓から


by italofran55
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社会脳と投薬 1

社会脳という言葉が、

精神科関連の論文で散見されるようになってきた。

もともとは、哺乳類の大脳の形態的発達に伴い、大脳皮質ーnew cortexが肥大してゆく

これが何の結果なのかという疑問から始まったpursuitである。

個体が生き延びていくために、家族があり、もう少し大きな集団を形成していく

そのなかで、どううまく生き延びるかの技術が社会脳の意味の原型であろう

では、人間にとっての社会脳は、その元になる社会はといえば

社会は、ある職能集団の集合といえるである

社会学の始まりのほうの大家にテンニエスという人がいて

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという大著を書いているが、そこに書いてあるように

職能集団は、家族、民族、宗教といった、技術というより感情を基礎とする集団の対極にあり

両者は合い縄さって社会を発展させていくが

結局のところ、現代消費社会は、どこかの職能集団に属して生きていくこととなる

家庭や教育を終えてからである

社会脳の形成はもちろん、その中でも次第に行われるが

決定的に発展するのは、職能集団に属する初期のころであろうと思われる

そこでいわれているのが

抗うつ薬は社会脳ができていないと効果がないという意見である

私のこの意見には賛成である

社会脳が未熟なうちに

薬を投与して効かない

副作用が出るは理由のあることのように思える

この項つづく
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by italofran55 | 2008-06-17 10:38