診察室の窓から


by italofran55
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プラハ 不安な魂の夜

ドレスデンから車にてチェコープラハにはいる
ドイツ国境からチェコに入ると印象ががらりと変わる

田舎くさい、信州の山のような植生
村の教会は古く壊れかけており、石造りの部分は少ない
高速道路は田舎では途切れている

あちこちに、ブルゴーニュにあるようなちいさな小山が
大盆地の縁に見える、大平原よりかえって空が広大に見える
夕暮れから夜にかけての眺めは壮大なものだろうー田舎にいて見たかったが

プラハに夕刻入り、ホテルを探す
夜空が変だ
空が高く狭い 中世そのままの都市で破壊されていないし
都市部にはユダヤ人が住むことを許されていた
都市は上に伸びるしかない

高い紺青の闇の下に、薄く白いミルク色のもやが、行き交い、広がり、舞う
不安な夜だ
アールデコ調のホテルに入り寝付く
その謎は、翌日解ける

プラハーこの街はどこか不安だ
モラビアからボヘミアという地方だ
この広大な東から中央にかけての広大なヨーロッパの一部にはそもそも
国境を造ることが難しい、古代より、強力な国が放恣にこの地を治めてきた

近くはハプスブルク帝国、独立、ドイツ第3帝国ーヒトラー、ソビエト
そのたびに人は服従しあるいは追放される

その地に生まれながらその地を去らなければならない悲しみ
いつか、この地を去らねばならない不安がこの地に満ちている

最も大きいものはオーストリアーハプスブルク朝における新教とカトリックの闘い
新教の貴族は追放されヨーロッパの諸都市に住むことになる
ボヘミアンの語源の始まりである

昨夜の白い霧のようなものは、さまよう魂であったのでは

プラハそれはそのものがミステリーという有名な作家もいる

カフカをうみムーシャを生んだ街

そしてモラビアはフロイトの父祖が住んだ地方でもある


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by italofran55 | 2010-07-09 23:41 | 旅行