診察室の窓から


by italofran55
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対象喪失とうつ病

何かを無くしてしまった
大事な人を喪った など
喪失がうつ病の契機になることはよくあることであり

喪の心理規制がうまくいかないと
いつまでも、喪った現実を
受け入れることができずに
うつが続くとも言われます

感情投資という言葉があります
ひとはある感情を対象に注ぐときに
ある見返りを予測し期待する
または無意識にそうした心理を抱いている

ところがその対象を喪い
喪ったことを受け入れずに
感情投資をすると
自己の感情が枯渇してしまうと言ったことでしょうか

ところが対象喪失は
個人の精神のうちでも起こります
自己のうちで育ててきた対象には
感情投資を行っていますが

そこに陽性なものと陰性なものとが
ありますが、それが同時に行われようとするとき
恐れの余り 対象を消してしまうのですー無意識のうちに

消えてしまった対象を求めて
荒野をさまようことになります
重度のうつ病はこのようになっていることが
ままあるのです。
そして抗うつ薬は一定程度苦痛を軽減する程度か
無効の場合も多く見受けられます
医師や心理カウンセラーとのつきあいの中で対象を再構築していくことが
必要ですが、
砂漠に小さな緑や泉ができてきたらいいですね
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by italofran55 | 2010-05-30 11:16 | 医学