診察室の窓から


by italofran55
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不機嫌な人 怒りっぽい人

メンタルな診療をしていると
けっこう こんな人に出会います
個人的にではないですよ(笑)ー逆に機嫌のいい人ばかりですー私に問題があるかもしれません

自分ももちろん困るし
周りの会社の人や、家族も困ることが多いです

どんなときになるのでしょうか
周囲にあり問題が起きたときや
引き金がなくとつぜんくることや
すごく深いところからくる周期的なこともあります

どんな診断がつけられるのでしょうか

あるタイプの統合失調症のこともありますし
気分失調性障害
情動不安定型パーソナリティしょう害
自己愛型パーソナリティしょう害
双極性障害のそう期
側頭葉てんかん
心的外傷後ストレス障害
高次脳機能障害ー最近では頭部へのわずかなショックでもなると言われます
生理前不機嫌症候群
甲状腺や副甲状腺ホルモン障害ー時として
脳動脈硬化症ー特に老人

周期性不機嫌症などと言う過去には診断名もありましたっけ

などがあげられるでしょう

精神療法が効果的なのでしょうか

何ともいえません
一般的には、気分の不安定さをお薬で何とかコントロールできるようになる

精神科医の支持的、短期的精神療法が功を奏して
からとなります

ベンゾジアゼピン系の安定剤
向精神病薬
抗てんかん薬
抗そう薬
身体疾患の治療薬
などがつかわれます

自分で自分の気分の障害が
他者的な眼で見られるようになれば
認知療法や人間関係療法など
論理的精神療法も効くかもしれません

また境界性 自己愛性など
幼児期の養育 生育の問題などと解釈する
精神分析療法も適応とは考えられます

広い意味で心的外傷を受けているとも主張されています

幼児期の状態がすべてを決定するかのような理論に対しては
賛否両論あります

わたしが感銘を受けたのは
クレッチマーというドイツの精神医学者ですが

どんなひどい扱いや養育環境にいても
青春期ー成人期に危機を乗り越えてしまう人の方が
多い という指摘です
実際はもっと細かく分析していますが

後から解釈してみると合理的に見えても
実際はあたっているかは解りません

大変な作業ですが精神分析的接近が
あるタイプの人の治療に役立つことも確かです

不機嫌は上機嫌と一対です
人が無意識に不機嫌をコントロールできれば
その人も、周りの人もハッピーです
そんな人に囲まれた人生を送りたいものです





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by italofran55 | 2010-04-25 08:39 | 医学