診察室の窓から


by italofran55
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人の意識は連続か非連続か

自己の意識が連続しているかについては
いろいろな意見があるようで

連続していないという人は
各機能が束になっており、それぞれは独立している
たとえば、計算とか、感情とか、衝動とか、身体感覚とかですが
それぞれは独立したものであり

私たちはその束になったものを自己の意識として
幻影としてとらえているのではないかという主張です

ある無意味な点の集まりが遠くから見ると
何かの絵に見えるとか
右と左のある点で電気を交互に灯す実験をすると
あたかもその2点間を走っているようにみえるとか
という心理学の実験がありますが

全体をみるとある違う意味が賦与されてくるということが
物質にはあるかもしれません

美とか茂木健一郎という脳科学者が言っているクオリアも
そんなものでしょうか

人はある意味では簡単にばらばらになります
脳器質障害、脳の外傷などでは
せん妄状態や健忘ー記憶障害などになり
解体したようにみえますし、実際の時点では解体して不可逆のことがある

精神科の疾患でも
解離性障害のなかで
多重人格障害では非連続と思われる人格が出てきたり
記憶の非連続によってあたかも非連続な行動が見られます
解体という点では統合失調症もいろいろな疾患と鑑別しなければならない
重要な病気ですし
子供も意外に解体しやすいんですー発熱などでもなりますね

人間は不安や恐怖に追い込まれると
意識の束で連続していると思われたものが
ばらばらになってしまうのです

それはちいさな原始的な有機物でもみられるようです
危機にさらされるとばらばらとなり
無目的な動きを見せるそうです

人は普段は安全や安心を当然のものとして
生活しています
危機に遭遇して解体しないように生きていくのは
とても大変です

解体したり非連続になりやすい人は
ある意味で大変な状況で生きているのかもしれません
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by italofran55 | 2009-11-23 11:31 | 医学