診察室の窓から


by italofran55
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誤解はつねに 美しくそしてfaulse

抗うつ薬に対する誤解が一人歩きする

誤解はつねに間違った方向と美化をまとう

ここでは パキシルのことを
街医者レベルで考えてみよう

私はとくにこの薬を特別使用してはいない
患者さんに一番よいと思う薬を選択するあたりまえの
医薬分業の開業医である

アエラというわたしのひいきの雑誌に
攻撃性が惹起されるといういくつかの記事があったので
そりゃーないだろう
と考証してみた

わたしはこうみえてある医師会の精神科部会
ではなしがでて

ここに出ている症例は

パキシルというか SSRIのせいではなく
診断間違いなのではないかという
大学の超学問派の先輩のご託宣をえて
やっぱりなーと思ったのである

1パキシルを投与されていて何度も妻を殺しそうになった
 くすりのせいである、双極性障害だったのにという症例

 はたして単純な双極性障害だったのだろうか
 双極性障害だったとしたら
 薬物の結果というより
 治療行為にひとつの薬物に頼りすぎた治療者の問題であろう

 他山の医師としたい 

2ある飛行中の機長が、結果的に刺殺されてしまった事件
 で抗うつ薬をのんでいた、とある
 この犯人はある精神病レベルの障害であったということが定説である
 すると、これは抗うつ薬のせいというより
 しかるべき治療をしていなかった医師の裁量違いの可能性が高い

 これも他山の医師としましょう

3ルボックスを投与されていたアメリカの16歳の少年
 極端な攻撃性が出て大変危険な状態になったという
 ルボックスを減らしても?減らしても?収まらなかったという
 これもくすりのせいなんだろうか
 診断がちがう少年にたんに
 その症状に効かない薬を処方していただけではないだろうか
 少年にたとえ、うつ病という診断をつけたとしてだがー
 私は少年に単純にうつの診断は怖くてつけられないが
 
 

大きな間違いと思うのは
抗うつ薬を気分を持ち上げる薬と勘違いしていることではないだろうか

ある意味でこのくすりは
疲れて枯渇した脳内の神経伝達物質を増やそうとし
結果的に脳を休ませようとする薬なのだし

そういう意味では安定を図ろうとするようにしか使えないはずであるが
持ち上げようとして
功をあせることがある

病的人間的表現を抗うつ薬だけで
左右しようとする単純な行為を医療と思い込む
ことも精神科医が薬物を過信しすぎる感じがする

そして都合の悪いことを
人は
簡単な原因ーたとえばSSRIーに求めてしまいがちだ

これはうつ病というだという誤解に
抗うつ薬を大量投与してしまった
悲しい例がおおいようにおもえる

うつ病と誤解したい
患者さんと
医師がいる
気をつけたいものである
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by italofran55 | 2009-07-23 22:49 | 医学