診察室の窓から


by italofran55
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人工知能じゃ、いやだ

ブログを読んだ、私の患者さんから
人工知能に診てもらうのはいやだとの
意見をいただきました

そりゃそうですね、僕が患者でもいやですね
でも人工知能が鎮座する未来空間で治療を受けてみたいなんて空想しません?
いいじゃないですか、
何十人も診察した後のヒポクラテス顔貌の精神科医にあうより

どうしていやなのかな?人工知能では
患者さんは、医師のこころややその人格に癒されたいのでしょう
わたしにその資格があるかは別にしましょう

訴えに対して共感性があるかが重大ですね
実際の人間的な生活
具体的な感情経験があるか
EQー感情的知能指数が高い治療者であるかとかですねー私の周りにはいますね

いまのレベルの人工知能でしたら
そこまでは行きませんね

ですからこころや人格の定義がいりますね

それは
生まれて死ぬものである

一回性ではあるが普遍性を帯びた経験をしている

ある正常範囲の感情経験がある
経験を通して発達する
若さからだんだん年老いていく

しかし普遍性があるので受け継ぐ人の中で
また復活する
 
ということは、やはり身体性の問題に行き着きますねー
現象学がこのことをいつも強調しているわけが少しずつ
私にも判ってきました

その意味では生物は偉大な特徴があるんでしょうね
物性の持つ、ある自動的な知的な動きのことはここでは触れません

人工知能がインターネット上で答えてくれるシステムがありますね

私は、そのシステムと応答をしている人に
あいてが、人工知能だと教わるまで
気がつかなかったことがあります
高等な脳をも人間だと思っていました
答えのはずし方が絶妙だったのです

うちの関連のカウンセリングルームでは
電話カウンセリングの機能がありますが
人工知能の応答ではまだ無理でしょう

こころらしきものがシステムで出来たら
間違って、患者さんは愛着を感じてしまうこともあるかもしれません

愛着は必ずしも生きているものに対してではないことは
いろいろな例から感じますがー正常な場合もあるし 病理を持つものもあるかもしれません

そうしたら、そのこころらしきものは依存対象となり
すこしは、治療機能を持つかもしれませんよ

ただし精神科医やカウンセラーの代わりにはなりませんがね
しばらくあんしんです

今度の診察ではそんなお話もしてみましょうか
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by italofran55 | 2009-04-10 20:57 | 医学