診察室の窓から


by italofran55
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NHKのうつの番組

久しぶりにテニスをして、やっぱからだが動かんねーと思いながら
安い白ワインを飲んでいたところ、

医者仲間から、NHKでうつの番組をやっているからみなよ とか

おふくろから、この番組を見てしっかり勉強しろー との叱咤激励があり

(私が何年精神科医をやっていて、いくつなのか、まったく頭に入っていないようである)
ぼんやりみておりました、先輩が何人か出ておりましたが

悪い予感が当たりましたですね

NHKは何年か前に、SSRIという特効薬ができて、
どうのこうのという番組を確か放送していなかったかなー?

いまになって、薬が多い、効かない、診断が違う はないんでないかい?
抗うつ薬の極量投与について、私もあまり必要ないし、
それを長く続けることは無意味な点もあると思いますが

番組の趣意が、抗うつ薬は必要ないとの印象を与えかねない印象を持ちえます

精神科の症状はただでさえ複雑なんで、投薬的診断をすることもあるし、
立派なうつ病なのに、non-responderといって、反応しない人もある
それは薬がだめなんではなかろうに
どんな権威の医師も診断つきにくい症状があるんですよ、ほんと

イギリスはうつ病の治療を抗うつ薬から転換したというようなことも言ってましたが
イギリスの製薬会社の抗うつ薬の開発意欲はすごいですが
その会社大丈夫かなと思ってしまいます

また7年間通院して直らなかったのに
次の医師ではすぐに治った というのも検証がいるのではないかなー
ふつうのうつ病だったんだろうか?

治療は医師ー患者関係が重要なfactorをしめますね
医師は治そうとする(あまり過度にこの感情が入るのもよくない)
患者は治りたいと願う、
自分は病気であり、医療の保護的環境の下で
60%くらいは、改善の元ができるともいわれています。
そこのことが、薬の話だけですっ飛ばされていますよね

自然に治る時期があり、誰が見てもなおったいうこともありうるのに
7年間付き合った先生のことをぼろくそに言って
魔女狩りさながらの言動でした
 


医学番組は、必ず反対の意見を言う人、専門家を配するべきではないか

かわいそうなのは、NHKという権威を持った番組を見る人たちですね
そのときの番組の色に染まらないよう
こころして、医学番組は見ましょうね

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by italofran55 | 2009-02-22 22:36 | 医学