診察室の窓から


by italofran55
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痴呆の親をみる子の生活

日本人の老齢化に伴い
わたしのクリニックにかかる
認知症の老人は増えているし、末期癌の患者さんも増えている

仕事をやめて、認知症の親の面倒を見るというお子さんがけっこういるのも
驚きである

たまに往診にいく

日当たりのいい部屋で、口や手を絶え間なく動かしている
瞳はきょとんとしてかわいい
老人の表情は不思議に個性がなく似てくる

出産して必死に赤ちゃんの面倒を見た
お母さんが、こんどは
立派に成人した赤ちゃんに世話を見てもらう番だ

還暦だから、赤ちゃんに戻るわけだ

赤ちゃんというより、ゴリラの赤ちゃんに近いですよと
その女性は言う
何か見えるのか ときどき
空をいじっている姿もゴリラに似ているか

感謝をこめて、老いた母と暮らしている
母はその貴重な献身の意味を知らない

不機嫌になったり、てこずらせたりして
子供に迷惑をかける

ありがとうね お母さん
やさしいドラマが毎日繰り返される

壊れていく人格と、無垢な人格
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の二つに割れているひとに
付き合いながら
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by italofran55 | 2009-01-17 20:24 | 医学